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2017年1月3日 小尾隆の日誌 本館
追悼:石坂敬一氏
大晦日に亡くなった石坂敬一さん。ぼくには東芝音楽工業の洋楽ディレクターとしてのお姿が馴染み深い。氏が頻繁にラジオにも出演されていた70年代。それはまさにニューロックの黎明期であり、その鼓動を何とか日本に伝えたいと尽力されていた。ビートルズの『赤盤・青盤』に詳細な年表を付けるよう進言されたのも石坂氏に他ならなかった。そのお陰でぼくのような洋楽少年少女が日本全国に芽生え育っていった。RCサクセションの問題作『COVERS』の発売を巡って忌野清志郎さんと意見が対立し「東芝からは出せない」という立場に立たされた。それは無邪気な音楽青年がやがて大人になり、企業側の論理に従わざるを得ないという意味で、とても他人事と思えない苦々しい教訓を残した。実際どんな”ロック”と言えども、流通の段階で様々なビジネスの現実に直面することを思い知らされた事件だった。「歳を喰ってもオレの好みは変わらないよ」とヤードバーズに溯るジェフ・ベックへの愛情を吐露された石坂さんのお話が耳に焼き付いている。アーティストへの想いが日本盤を発売することにしっかり結び付いていた佳き時代の音楽ディレクター。音楽を取り巻く環境が激変した今の時代にあって、ぼくが思うのはそんなことだったりする。日本というアジアの土地にロックという夢を与えてくれた石坂さん。今まで本当にありがとうございました。心からご冥福をお祈りします。
 
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小尾隆
(オビ タカシ)
音楽著述業/1958年東京都生まれ。1990年から自分の歩調で執筆活動を続けている。代表著作に『Songs-70年代アメリカン・ロックの風景』 (1997年)があり、増補改訂された同書の2007年版が日本図書館協会の推薦図書に指定に。
趣味は大衆文学とウォーキング。ギタリストではデイヴ・メイソンやヘンリー・マカロックなど、”遅弾き”の人がとくに好きです(笑)。
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