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2016年6月17日 コラム
[コラム] パーカー・マッギーを探して
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イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーのヒット「秋風の恋(I’d Really Love To See You Tonight)」。この曲が死ぬほど好きでして。余りに好き過ぎて、昨年作ったアルバムのボーナス・ディスクでカバーしてしまった位…

 
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もちろん、曲を作ったパーカー・マッギーが大好きで。パーカー・マッギーの唯一のソロは日本のAORファンにはとても人気がある。音のマイルドで暖かいオレンジ色の雰囲気が、出せそうで出せない色で。
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日本でもCD化されたマーカス・ジョセフに始まり、ディアドルフ&ジョセフだとか、CCM臭が相当するけれどジーン・コットン、もちろんマイケル・ジョンソンだとか、レイフ・ヴァン・ホイ、ジョッシュ・レオ…などとポップ・カントリーを集めまくったのは、第二の「秋風の恋」に出会いたかったからかも知れない。でもそれを超えるクオリティの作品には正直出会えず、ここ5年くらいはあきらめかけていた次第。
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…てなわけで今日何気に手に取ったジム・グレイサー1983年の『The Man In The Mirror』。曲目に”You Got Me Running”とあり、もしやパーカー・マッギー曲では?と当たりを付けて。さらに”I’d Love To See You Again”という「秋風の恋(I’d Really Love To See You Tonight)」にそっくりの曲名を発見し、まさか…と思って買ってみると、パーカー・マッギーのソロに匹敵する素晴らしいクオリティの作品だった。これはびっくり。さすがに”I’d Love To See You Again”は「秋風の恋」とは異なる曲だったけれど、”You Got Me Running”はやはりパーカー・マッギーのカバーで。何しろ音や声の処理も含めて、完璧なパーカー・マッギー〜イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー路線だったので驚いてしまった。
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ちょっと調べてみるとジム・グレイサーはベテラン・カントリー・シンガーで現在78歳。初期のキャリアではマーティ・ロビンスのバック・ボーカルをやったり、スキーター・デイヴィスに曲を書いたりしていた模様。60年代後半からシングルを多数リリースしていたけれど、アルバムの方は意外にもこの1983年の本作『The Man In The Mirror』が初めてだったみたい。しかもコレ、かなり売れたみたいです。6曲がシングルで切られ、なんとトップ30に全て入ってしまったという(カントリー・チャートで'You're Gettin' to Me Again'が1位、'If I Could Only Dance with You'は10位、'Let Me Down Easy'と'When You're Not a Lady'は16位、タイトル曲は17位、'You Got Me Running'は28位…)。余りにも曲が良かったわけだ、と思ってしまう。しかも、ゲイリー・パケット&ユニオン・ギャップの名曲”Woman,Woman”をカントリー・ポップにカバーしたヴァージョンも(すでに1975年に一度シングルでカバーしていた)。私のようなノン・リアルタイム派からすると、まだまだ知らない作品が埋もれていることを思い知らされる。
 
パーカー・マッギー
パーカー・マッギー
WPCR15652 (ワーナーミュージック)
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イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー
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いしうらまさゆき
武蔵野発のシンガー・ソングライター、音楽雑文家。1979.10.5 東京生。2005年から1万枚を超えるライブラリーから選び出したレコード&CDレビューを中心としたブログを運営し、レコードコレクターとしてピエール瀧氏の番組 『コミック牙』内のコーナー『DJ TASAKAのレコード供養』などに出演。Records Are Like Lifeを実感するべく、せっせとレコード屋に通う毎日。
 
2011年にエレック・レコードのスタッフを迎えた’70年代フォークのオマージュ盤『蒼い蜜柑』(元ピピ&コット金谷あつしProd)でデビュー。2014年にはラッパーEARVINとの異色共演を含むフォーク・アルバム『語りえぬものについては咆哮しなければならない』(馬下義伸プロデュース)をリリースし、文学的な歌詞の世界と’60〜’70年代を想起させるウェルメイドな楽曲群が数々の音楽誌で高い評価を得た。2015年9月にはバンドスタイルによる4枚目『作りかけのうた』(MASH RECORDS [ウルトラ・ヴァイヴ])をリリース!
 
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